ソリューションサポート事業

企業協働による社会課題の解決を目指して

超高齢社会の到来とともに認知症が社会問題となる中で、「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」(2012年9月)、「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン)」(2015年1月)1)が策定され、厚生労働省の認知症施策は「共生」を大きな柱として推進されてきました。
その後、認知症に係る諸問題について、関係行政機関の緊密な連携の下、政府一体となって総合的な対策を推進するため認知症施策推進関係閣僚会議が設置され、その第1回の会合(2018年12月25日)において、今後の方向性として、引き続き「共生」を重視しつつ、「予防」の取組も一層強化し、車の両輪として取り組むことが提起されました。そして、第2回の認知症施策推進閣僚会議(令和元年6月18日)2)では、認知症予防に資すると考えられる民間の商品やサービスに関して、評価・認証の仕組みを検討することが明記され

  1. 認知症予防に資する可能性のある活動を推進する
  2. 予防に関するエビデンスの収集の推進
  3. 民間の商品やサービスの評価・認証の仕組みの検討

という、3つの観点で具体的な行動計画が立てられました。

このような中でCogEvoは、手軽に認知機能のトレーニングとチェックができるクラウドサービスとして 2016年に発売されて以降、医療機関・介護施設をはじめ、企業の健康経営支援やスポーツ選手の脳振盪復帰プログラムなど幅広い分野で活用が広がっています。中でも「個別健康の最大化」を目指した、健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス(中核機関:国立研究開発法人理化学研究所)が実施する「健康計測」の認知機能測定ツールとしての採用や、ナショナルプロジェクトであるJ-MINT研究において総合機能評価(初回評価時・経過観察時・研究終了時)のひとつとして用いられている3)など、認知機能の評価指標として高く評価されています。

また、これまでの複数の臨床研究によりエビデンスの構築を積み重ね、信頼性の高いスケールであることが広く認識され、医療や介護に留まらず様々な生活分野での応用が期待されています。

当社は、他社に先駆けて「認知機能の見える化」による健康長寿社会の実現に向けて取り組んでまいりましたが、今後はCogEvoの普及に留まらず、パートナー企業との協働の取り組みから生み出される商品やサービスを通じて、健康長寿社会の実現に貢献していきたいと考えています。

  1. 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の概要」2015年厚生労働省策定
  2. 第2回の認知症施策推進閣僚会議(令和元年6月18日)
  3. 認知症予防の多因子介入試験、研究代表:国立長寿医療研究センター 荒井理事長(通称J-MINTスタディ

認知症予防に向けた役割期待と課題

一般的には、予防は発症を防ぐ一次予防から、早期発見・早期対応を目指す二次予防、診断後(発症後)の進行を食い止める三次予防までありますが、近年,ゼロ次予防という考え方が提唱されています。 ゼロ次予防は、環境と健康状態の因果関係から生まれた概念で、個人に働きかけるのではなく、個人を取り巻く環境を改善しようという考え方で)、日常生活のなかで『健康への気づき』を得ることにより、健康維持・増進のための行動を促す取り組みが行われています。

CogEvoは認知症予防の様々なステージ(下図参照)で臨床研究や実証実験が行われてきましたが、今後は生活分野での応用可能性に向けて、様々なソリューションと組み合わせた仕組みづくりとエビデンスづくりが今後の課題となっています。

※) 木村雅子,木村正博訳,第2版WHOの標準疫学,世界保健機関,三煌社,2008.

企業との協働の具体的な取組み

当社は、CogEvoを単に評価やトレーニングのツールとしてではなく、企業が持つ商品やサービスと連携することによる新たな価値創造を目指し、既に、SOMPOホールディングス株式会社、シャープ株式会社、NTTビジネスソリューションズ株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社グッドライフデザイン、株式会社アシックス、日本ハム株式会社、八尾自動車教習所などで、CogEvoを組み合わせた取り組みを始めています。

連携企業名 CogEvoソリューション
NTTビジネスソリューションズ eSports
シャープ CogEvo搭載テレビ
SOMPOホールディングス SOMPOスマイル・エイジングプログラム
八尾自動車教習所 安全運転講習プログラム
TANOTECH 介護予防プログラム
医光ヘルステクノロジーズ 健診+脳ドッグ
アシックス アシックスヘルスケアチェック
京阪電鉄不動産 ウェルネスサポートシステム

これまで、他社に先駆けて「認知機能の見える化」による健康長寿社会の実現に向けて取り組んでまいりましたが、今後はCogEvoの普及に留まらず、パートナー企業とともに「認知機能」という新たな基軸で、新価値創造に向けて積極的に展開してまいります。

新価値創造に向けたSOLUTION開発プロセス

当社は協働企業が持つ製品やサービスを「認知機能」という基軸でCogEvoを連携した新たな価値を生み出すために、3つのステージにおいて7つのテーマでコンサルティングを行います。

1st STAGE マーケティングリサーチ
コンセプトワーク
実現可能性検証
2nd STAGE 開発
API等を活用した他サービスとの情報連携による複合的サービスの構築
トライアル
アカデミア(臨床研究、実証実験、監修)を活用したエビデンスの構築
事業化
3rd STAGE プロモーション