認知機能の見える化

自分らしい暮らしを住み慣れた地域で人生の最後までできるよう、国は医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供される地域包括ケアシステムの実現を目指しています。しかし、2025年には「団塊の世代」が後期高齢者(75歳)となり、日本の超高齢化社会は世界でも類を見ない速さで進んでいく中で、特に認知症高齢者の大幅な増加が予想されていることは大きな懸念材料となっています。そのため、大学をはじめとした研究機関や企業には、認知症の早期診断・早期対応の仕組みの早急な開発が求められています。

弊社は認知症が認知機能の低下の一つである事に着目し、「認知機能の見える化」の構築を進めております。個人毎に認知機能の特性と経時変化を把握することで、脳の変化の予兆を掴み、軽度認知障害(MCI)やその前段階であるプレ・クリニカル期における認知症の早期発見が可能であると考えております。

「認知機能の見える化」は、既に児童の発達障害や、交通事故などを原因とした高次脳機能障害のリハビリテーション分野での研究実績があり、現在も現場で活用されています。今後は、各大学や研究機関との共同研究によりさらにエビデンスを積み上げ、認知症の早期発見システムの確立を事業の目的としております。

認知機能とは?

認知機能とは日常生活を送るうえで、物事を正しく理解し、状況に応じて適切に実行する機能の事です。見当識、注意力、記憶力、計画力、空間認識力などの機能があります。

記憶力 ものごとを忘れずに覚えている力
計画力 その場の状況に合わせて最適な計画を考え、準備する力
注意力 大切なことに意識を集中させる力
見当識 現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況を把握している力
空間認識力 物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が3次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する力

脳活バランサーCloudを利用した「認知機能の見える化」

脳活バランサーCloudは、見当識・注意力・記憶力・計画力・空間認識力の5つの認知機能を数値で表し「認知機能の見える化」を実現します。測定結果をレーダーチャートやトレンドグラフで表し、一目で認知機能の経時変化を確認する事ができます。
クラウドシステムにより法人各施設間の情報共有も容易です。

今後の流れ

今後、健常者から認知症患者(初期)の方を対象に本システムをご活用いただき、ビッグデータとして蓄積、解析されることで、新たな認知機能評価スケールになり得る可能性があります。

認知機能のバランスには個人毎の特性がみられ、健常者またはプレ・クリニカル期の方は、仮に将来認知症になった時のリスクを把握していただくことで、認知症予防に対するモチベーションをアップさせることができます。また、継続的に測定する事で、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症等の早期発見につながる可能性があります。さらに、高血圧や糖尿病等の認知症発症要因の高い方には、積極的な治療への動機付けになると考えられます。

また医師によって軽度認知障害(MCI)と判定された方は、MMSE等の神経心理テストや画像検診を毎月通院して行うことが困難な現状を考慮すると、日常的に発症予防を目的としたトレーニングを自宅で行うことが、経時変化の把握にもなるため、再診時の補助ツールとして活用が可能であると思われます。

初期の認知症患者の方に対しては、「認知機能を見える化」することで、残存する認知機能と衰えている認知機能をご本人と介護者がデータを共有し、できる事・できない事・どうすればできるか等の共通認識を持ち、介護の重度化を防ぐことも可能になると考えられます。

セキュリティについて

SSL通信を基本としたセキュリティ対策を利用しています。ご希望により、NTTの閉域網(クローズドネットワーク)を利用できます。(平成29年4月サービス開始予定) 高いセキュリティと一貫した通信品質で、安心して「脳活バランサーCloud」をご利用いただけます。